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愛グループからのメッセージ
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湿布
お薬を渡し終わって「お大事になさってくださいね」の後に、
「兄ちゃん、今日はサロンパスは出ていなかったかなあ。」
と言われることがあります。
高齢の方は湿布のことをサロンパスと呼ばれる方が多いようです。
サロンパスは湿布の代名詞ともなっているくらいですので、昔からよく売れていたのだろうと想像できます。
サロンパスの名前は主成分の「サリチル酸メチル」と「プラスター剤」を組み合わせて付けられたそうです。

鎮痛用貼付剤、いわゆる「湿布」は需要の多い医薬品のひとつです。
ひとくちに湿布といってもすり下ろした大根を布に塗っただけの民間療法の湿布から、医薬品として使われている湿布まであります。
湿布は消炎鎮痛成分とスーっとする成分、そして水分が入っているいわゆる湿布(パップ剤)と、消炎鎮痛成分と刺激成分を主成分にした水が入っていないプラスター剤に分けられ、それぞれにトウガラシ成分の有無によって温感タイプと冷感タイプが用意されています。
パップ剤は水分が蒸発することによる冷却効果も期待できます。

痛いときに患部を温めた方がいいか、冷やした方がいいかとよく聞かれます。
原則としては急性期で腫れて熱感があるようなら冷感タイプを選び、慢性的な痛みならばどちらでも構いません。

湿布は治療上重要なアイテムですが、近年の医療費増大により湿布を保険外にしようかという案も出ています。
湿布は市販のものもたくさん販売されているからそちらを買ってください、医療保険でなくても十分じゃないですかというわけです。
適正な部位に適正な回数だけ貼ることが必要です。
痛みはないけど貼れば気持ちがいいから貼る、そんな本来の医療から外れた目的で使う人がいらっしゃれば、保険から外されてしまう日が本当に来るかも知れません。

愛グループ薬剤師 向井
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