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愛グループからのメッセージ
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一般名処方
4月からいろいろ診療報酬の改定があり、その中でも薬局で影響が大きかったのは一般名処方でした。

一般名処方というのは、処方する医薬品の名称をロキソニンやガスターなどの販売名ではなく、ロキソプロフェン錠60mgやファモチジン錠10mgなどのように「成分名+剤形名+含量」、すなわち一般名で処方箋を記載することで、厚労省による医療費抑制策のひとつです。

一般名処方ならば薬局は先発医薬品やジェネリック医薬品群の中から自由に選択できることになります。
これによって薬価の安いジェネリック医薬品を薬局が選択しやすい環境になりました。

さらに病院側と薬局側どちらにも、ジェネリック医薬品の使用率を増やせば診療報酬が有利になるように点数配分がなされました。

薬剤師の裁量権が増えて、さらに報酬上有利にはたらく条件も増えたのですから、薬局側からしても悲願のひとつが叶ったと言えるでしょう。

この政策が成功してジェネリック医薬品の使用促進が進めば、医療費は削減でき、病院と薬局も診療報酬が増え、患者様のお薬代も減るという夢のようなことになります。

しかし病院や薬局にとっては良いことばかりではありません。
これまで長い間、お薬は販売名での取り扱いが普通でしたから、慣れていない成分名を目にしても対応する販売名がすぐには浮かんできません。
一般名には呪文のように長いカタカナのものもあり、読みにくくて覚えにくい名前が多数存在します。

「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏」
「メドロキシプロゲステロン酢酸エステル錠200mg」
「メチルメチオニンスルホニウムクロライド錠25mg」

などの一般名見ていると、販売名処方からなかなか一般名処方に変わらなかった理由が分かるような気がします。
愛グループ薬剤師 向井
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