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愛グループからのメッセージ
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抗生物質
今日は5歳のお子様に抗生物質の処方箋が出ました。
遊んでいる途中で遊具から落ちて、額を少し切ってしまったとのこと。
子どもは大人と比べて頭でっかちで重心が高く、転びやすい状態にあります。

頭を打撲したらまずは意識がはっきりしているか、目の焦点はあっているか、嘔吐はないかなどを見る必要があります。
その時は症状がなくても後から症状がでてくることもありますので、頭部打撲はどんなに軽症であっても受診する方がいいでしょう。
受診した後でも少なくとも3日、長くても1週間まではおかしな様子がないかを観察しておくほうが無難です。

また頭皮は血管が多いため、他の部位の傷に比べると出血が多くなる傾向があります。
出血したらあわてずに清潔なハンカチやタオルで傷を圧迫するように押し当てる、圧迫止血を行います。

今回の例は縫合せずにテープ留めだけで、大事にはならずに済んだとのことでした。

処方された抗生物質は基本的にもらった日数分は飲みきります。
傷はよくなりそうだからもういいやと途中で飲むのをやめてしまうと、せっかく抗生物質で押さえ込んでいたバイ菌が勢いを取り戻し、化膿してしまうということにもなりかねません。

抗生物質を使うと抗生物質が効きにくくなる耐性菌を作ってしまうのではないか、という心配もありますが、耐性菌が社会問題になってからは無秩序な使用は控えられてきています。
抗生物質が発見される以前は細菌感染症で命を落とす人が多数いたことを考えると、飲みきって効能を十分に受けた方がいいと思います。

愛グループ薬剤師 向井
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