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気圧と体調
台風6号は九州の東側を通り過ぎて行きました。
子供の頃はどんな暴風雨がくるのかなとか、臨時休校になるかもとかの期待もあわせて、台風が来るとなると数日前から期待と不安で胸が騒いでました。
年齢が上がるにつれて台風は来て欲しくないと考える人が多くなる傾向にあるようです。
私は今でも台風を楽しみにしている面がありますが、大きな被害に遭ったことがないからだと思います。
台風被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて、台風までとはいかなくても、天気が崩れそうになると持病の神経痛が強くなったり、頭痛が気になってきたり、また喘息発作になりやすいというかたがいらっしゃいます。
また晴れだと血圧が上がるということもよく聞きます。
気圧と体調には密接な関係があるようです。
今回は気圧と自律神経の関係を見ていきましょう。

自律神経には交感神経と副交感神経の二つがあるのはご存じのとおりです。
まず、交感神経は体を動かすのに適した状態にもっていく働きを持っています。
気が張って緊張した状態、いわゆるアドレナリンが出た状態が交感神経が優位になっている状態で、心拍は早くなり血圧も上昇します。
一方の副交感神経が優位のときには体をゆったりさせるリラックスモードになります。
心拍はゆっくりになり、血管は拡張して循環がよくなります。
また消化管の動きがよくなり、消化液や気道の分泌物も多くなる傾向になります。

大まかに言えば活動するための交感神経、活動に備えて休息したり栄養を吸収しやすくするための副交感神経ということになります。
交感神経と副交感神経はシーソーの関係にありますが、振れ方に一定のリズムがあり、昼間は交感神経寄りに、夜間は副交感神経寄りになります。

自律神経のバランスは昼夜でうまく調節されていますが、気圧の変動でもバランスが変わることが知られています。

高気圧→空気の濃度が高い→活動に適している→交感神経優位
低気圧→空気の濃度が低い→激しい動きに不適→副交感神経優位

喘息は副交感神経優位になると起こりやすい病気です。
副交感神経優位のときは体は運動をしないことを前提にしているので、多くの酸素が必要ないため気道は狭くなることになります。
就寝時に喘息発作が多いのは、リラックスしている就寝時は副交感神経優位になって気道が狭くなっているからです。
台風前の急激な気圧の低下は副交感神経優位になりやすく、喘息発作が誘発される恐れがあります。
また天候が回復に向かっているときは交感神経優位になりやすいので、血圧上昇に気をつける必要があります。

気圧の体への影響は高気圧から低気圧、低気圧から高気圧に向かっている途中、すなわち気圧が変動している途中で出やすいとされています。
晴天が続いたり、また台風が来てしまっている状態では体はすでに気圧に順応してしまっているので、影響はないということです。

愛グループ薬剤師 向井
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